日本動物学会中部支部大会が12月8日(日)に開催され、探究科2年の廣瀬さんが「高山におけるヒメバチ科の吸蜜性について」というテーマで発表。高校生部門の最優秀口頭発表賞を受賞しました。
発表内容は、一般に成虫は吸蜜行動をしないといわれているハナバチが高山において初夏(7月)には吸蜜行動を高頻度で行っていること、8月に入ると吸蜜行動から性行動(雌の探索行動)に移行すること、蜜源はハクサンボウフウに依存していることをなどを明らかにしたものです。ハナバチの行動とハクサンボウフウの花期が共進化している可能性を示唆する内容です。
発表態度はもちろん質疑応答も立派なもので、大学関係者からの専門的な質問にもよどまず答えていました。例えば、ハクサンボウフウにはハナバチ以外にも昆虫等が訪花するだろうがハナバチの頻度は?との質問に対して、「1番はハエの仲間、2番がハナバチ、3番はハバチそして4番は・・・」という発表の背後にある深い探究結果を踏まえた答えを返していました。
全発表者が福井県福井大学の会場に集まる中、一人だけオンライン発表でしたが堂々とした発表でした。
なお、この研究はAOKI財団のご支援を受けて実施しました。ご理解とご支援賜り誠にありがとうございました。
Nagano Prefectural Matsumoto Agatagaoka Senior High School