ドイツからフランツ・レンツ教授が来校

ドイツからの留学生を受け入れているご縁で、本校にドイツのライプニッツ・ハノーヴァー大学化学部のフランツ・レンツ教授が来校し『火星に海はあったのか 〜化学から見る火星のお話〜』というテーマで英語で講義を行ってくださいました。

レンツ教授は1998年から現在までNASAの火星探査ローバー・ミッションのメンバーであり、火星探査機ローバー「スピリット」と「オポチュニティ」が火星に到着した際、NASAのコントロールセンターで働いていたのだそうです。現在はNASAやESA(NASAの欧州版)が共同で行う月面着陸プロジェクト、アルテミス計画の月探査にも測定器を提供する予定のほか、はやぶさが持って帰ってきた砂の分析もJAXAから提供を受けて行う予定だそうです。どこか遠くの話だと思っていた宇宙探査のニュースがこれからはぐっと身近になります。

全てが英語の講義でしたが、教授がとても気さくにエネルギッシュにわかりやすくお話してくださいました。教授が見せてくださる資料が火星の探査機から直接送られてきたオリジナルの写真であったり、実際に携わっていらっしゃるからこそ聞ける火星探査のお話が非常に興味深く、英語が多少わからなくても、化学の知識がちょっとあやふやであっても、引き込まれてしまうあっという間の1時間半でした。 最後に、教授が在籍しているライプニッツ・ハノーヴァー大学は数学者、哲学者、科学者として有名なライプニッツの名前を冠しており、ライプニッツが微分積分法を発見し、二進法を確立したことから、大学にその手書きの資料が残されており、大学のロゴに十進法と二進法がデザインされていると紹介してくださいました。生徒昇降口の国際交流係掲示板に飾っています。