■WWLコンソーシアム構築支援事業とは
WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業とは、将来、世界で活躍できるイノベーティブなグローバル人材を育成するため、高等学校等と国内外の大学、企業、国際機関等が協働し、高校生へ高度な学びを提供する仕組み(アドバンスト・ラーニングネットワーク)の形成を目指す取り組みで、長野県では令和2年度から4年度まで、上田高校がカリキュラム開発拠点校、松本県ケ丘高校が共同実施校に指定されました。令和5年度からは後継事業に取り組みます。
WWLについて https://b-wwl.jp
■松本県ケ丘高校のWWL
探究活動をベースに5つの重点項目に取組むとともに、「探究の縣陵」=長野県の探究のリーディング校として、その成果を広く全県に波及することを念頭に教育活動を展開しています。
1.カリキュラム開発
- 探究活動を軸とした教科の学びを展開。本校独自のカリキュラムで、普通科・探究科とも1年次に週2コマの「総合的な探究の時間」を置くほか、探究科は学校設定科目「探究基礎」「探究実践」を置いています。
- 進学型単位制を導入し、生徒の興味関心や進路に沿った選択科目を置くほか、資格取得や海外研修等、信州大学の単位先取り履修での増加単位の取得が可能です。
2.海外研修海外留学の推奨、留学生の受入れ
- 2年次に海外研修を実施。各自の興味関心に基づいた現地でのフィールドワークを実施します。
- アジア架け橋事業:AFS・EILの交換留学に積極的に参加し、留学生を受け入れています。
- 海外大学進学も視野に入れた進路指導を行っています。
- マレーシア テーラーズ大学(Taylor’s University)と連携協定を締結しています。指定校推薦制度を使って進学が可能です。
3.英語力向上
- 英語検定受検者数は毎回100名程度が参加。放課後に独自採用のALTによる「準一級合格講座」をすべて英語で行っています。
- 全学年でパフォーマンステストを実施し、ルーブリックで評価しています。

4.高度な学び
- 東京大学金曜講座(希望者がオンラインで受講)
- 東大・京大・医学部志望者向け進学講座を実施
- 2021年度より金沢大学と連携した能登臨海実習 ※探究成果は「日本比較内分泌学会」にて発表。
- 進学型単位制高校の強みを生かし、大学等と連携した学校設定科目を研究していきます。
5.高校生の主体的な活動
- 活発な生徒会活動…全県の生徒会役員をリードする「生徒会交流会」の開催
- 生徒の自治活動は探究活動と「両輪」となるもの。
- 各種コンテスト等参加(マイプロジェクト・アワード、ベネッセSTEAMフェスタ 等)
- 2022年 国際学生ゼロカーボン会議 学生プレゼンター
■英語による探究活動プレゼンテーションが評価されました
「WWL全国高校生フォーラム2020」にて3年生2名が審査委員長賞を受賞
課題設定の理由が明確であること、活動の成果とも極めて優れていること、また英語でのプレゼンテーションが明快で、聴衆に訴えようとしていて秀逸であると高い評価を得ることができました。これは、探究科1期生として3年間の探究活動を通じて大きく成長した姿であり、さらには生徒たちが自分で設定した短期留学の経験がさらに意識や活動に大きな影響を与えたと考えています。
「信州つばさプロジェクト」について/Shinshu Tsubasa project
■マレーシア テーラーズ大学(Taylor’s University)と連携協定を結んでいます
テイラーズ大学(Taylor’s University)は、世界大学ランキングトップ2%(2021年度)に入るマレーシアの名門大学です。本校からは指定校推薦制度があります。
学校は、クアラルンプール郊外の大学が多く集まるエリアにあります。池のほとりにあるレイクサイドキャンパスは、とても静かで近代的な落ち着いた校舎で、学問にいそしむことができる環境が整っています。