ライチョウを守るために-小林篤さんを囲んで

ライチョウが天然記念物に指定されたのが大正12年(2023面年)で、これは本校が開校した年と同じです。10月に雷鳥研究者である小林篤さん(環境省信越自然環境事務所野生生物課 生息地保護連携専門官)から、ライチョウのはく製についてのお問い合わせメールがあり、本校にも百年前に購入したライチョウのはく製があることがわかりました。百年ぶりに明るい場所に出てきたはく製とともに、ぜひ小林さんのお話を聞こうということで生物部や鳥の探究をしている生徒、山で見たライチョウに興味津々の山岳部女子、そして単にライチョウ好きな教員が集まり、小林さんを囲みました。

温暖化など環境の変化で現在2千羽ほどとなり絶滅が危惧されている中、環境省を中心に中央アルプス等での保護活動が行われていますが、ケージ保護や動物園での飼育など、これらの方法は、小林さんとその師匠である信州大学名誉教授の中村浩志先生お二人のこれまでの調査・研究データの蓄積により、独自に生み出されてきた方法だということがよくわかりました。本当にため息が出るほど手間も暇もかかりますが、何よりもライチョウを絶滅させてはいけない、というその信念に心が動かされました。

「私たちに何ができるでしょうか」という質問に対しての小林さんの答えにも、なるほどとうなずけるものがありました。ライチョウに限らず、生物多様性を尊重する生活スタイル・企業精神がこれからは必要になりそうです。それぞれの立場でできることがあるのですね。